羊たちの沈黙

もともと高校生の時に原作本を読んですごいおもしろい！って思ってて。そのあと映画を観たのですが、これがよくできてて。本から映画って大抵がっかりすることが多いのだけど、この映画はよかった。本当に。ジョディ・フォスターがクラリスの人物像を見事に出せていた。クラリスの性格って、文字だと伝えやすいけど映像には難しいと思ったんだよね。コンプレックスとトラウマが複雑に絡みあっている性格がね。他のクセある人物たちの描写も映画でもよく出てたと思う。ちょっとしか登場しない保健関係の大臣、なんだっけ？名前。レクターが護送されるときに顔を出す中年女性の大臣。「お前も子どもに乳首を噛まれただろう？」ってレクターに言われて見事に大臣の心の弱い部分を掴んでしまって大臣が顔に苦しさを出してしまうって言う、たった一瞬のあのシーンも、映し出されてた。これは、本当に、いい映画。謎解きもよくできてるし。根気がある人には本もぜひ読んで欲しいと思います。