指紋捜査官
指紋捜査官―「1cm2の宇宙」を解き明かした男の1万日 (文芸シリーズ)
- 作者: 堀ノ内雅一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
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警視庁に実在した鑑識課指紋係のおじさまの話。
いま、CSIとボーンズとトゥルーコーリングにハマっているせいもあってか、今まで以上にのめりこんで読んでしまった。
どこへ行くにも分厚い本を抱えて歩いては読み、歩いては読み、で、2日間で読んだ。
オウム真理教(アーレフに改名)の幹部たちの指紋を消そうとする話はゾッとくる。
自分の考えが通らない時、自分たちの仕事が軽く扱われた時、そういう時の悔しさやら哀しさやらそんな想いもなんかわかるものがあって、ジーン。
生きてると、自分だけの努力ではどうにもならないことってあるけど。その時に、他人のせいばかりにしていると、その後に来るチャンスも逃すと思う。他人のせいだけにする人間にはなりたくないって、私は思って生きてきた。
だから。
大好きな人にも、自分の思うようにならなくてもどかしい気持ちでいるとしても、他人のせいだけにしてしまわないでほしいと思う。
自分が大好きになった人は、本当はそういう人じゃないはずだと思いたい。